画像診断と病理
子宮平滑筋肉腫
櫻井 悠介
1
,
岩野 信吾
1
,
長縄 慎二
1
,
下山 芳江
2
,
新美 薫
3
1名古屋大学医学部放射線医学教室
2名古屋大学医学部病理部
3名古屋大学医学部産婦人科
pp.512-513
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001131
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30歳台,女性.3か月前から不正出血あり,前医産婦人科を受診し腹部超音波検査にて子宮筋腫と診断された.過長月経・腹痛が出現したため再診し,腹部超音波検査にて子宮の腫瘤が増大していたため,MRIが撮像された.MRIでは子宮体部右側の筋層内に13×9.5cm大の分葉状腫瘤が認められた.T2強調像では不均一な淡い高信号を呈しており,脂肪抑制T1強調像では辺縁部は低信号で,内部に粗大で無構造な淡い高信号域がみられ,出血成分が示唆された.拡散強調像のADCマップでは,辺縁部に著明な低値(0.75×10−6mm2/s程度)を示す腫瘤状領域が認められ,造影CT(非提示)では同部に濃染がみられ,細胞密度の高い腫瘍成分が疑われた.
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