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特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007
5. 皮膚科医のための臨床トピックス
Hansen病の現状
Leprosy today
尾崎 元昭
1
Motoaki OZAKI
1
1国立療養所長島愛生園皮膚科
1Department of Dermatology, National Leprosarium Nagashima Aisei-en, Setouchi, Japan
キーワード:
Hansen病
,
免疫異常
,
多剤併用療法
,
新患発生
Keyword:
Hansen病
,
免疫異常
,
多剤併用療法
,
新患発生
pp.138-139
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101635
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要約 Hansen病は抗酸菌Mycobacterium leprae(らい菌)の感染症で,主に皮膚・末梢神経を侵す慢性疾患である.感染・発症・病像には菌と個体の免疫応答が深く関係し,最近は免疫遺伝子学的解明が進んでいる.らい菌の遺伝子はpseudogeneが多く,生存と増殖を宿主細胞(組織球,Schwann細胞など)に依存する.遺伝子変異の研究から菌の型別区分や薬剤耐性検査が行われ,疫学や化学療法に用いられている.治療は多剤併用療法が原則で,治療開始時から障害予防に配慮する必要がある.日本人新患は激減し,Hansen病は稀少疾患となっているが,日本人ならびに外国人新患の診断と治療,回復者医療が皮膚科医の課題となっている.
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