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特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007
5. 皮膚科医のための臨床トピックス
中国・内モンゴル自治区の慢性ヒ素中毒フィールド調査
Field survey of chronic arsenism in Inner Mongolia, China
藤本 亘
1
,
吉田 貴彦
2
Wataru FUJIMOTO
1
,
Takahiko YOSHIDA
2
1川崎医科大学皮膚科学教室
2旭川医科大学保健科学講座
1Department of Dermatology, Kawasaki Medical School, Kurashiki, Japan
2Department of Health Science, Asahikawa Medical College, Asahikawa, Japan
キーワード:
慢性ヒ素中毒
,
手掌角化症
,
足底角化症
,
色素異常
,
井戸
Keyword:
慢性ヒ素中毒
,
手掌角化症
,
足底角化症
,
色素異常
,
井戸
pp.135-137
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101634
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要約 中国・内モンゴル自治区において慢性ヒ素中毒のフィールド調査を行った.調査した村にある個人のポンプ井戸(深井戸)全314か所の平均ヒ素濃度は0.133ppmで75.8%がWHOの基準0.01ppmを上回っていた.検診を受けた住民の多数に手掌・足底角化症,色素異常を認めた.皮膚症状の重症度は現時点での生体中ヒ素濃度とは相関が弱く,直近5年間の平均ヒ素濃度と強い相関が認められた.改水の1年後,手掌・足底角化症,色素異常は改善する傾向を認めた.
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