Japanese
English
症例報告
舌潰瘍から診断された多発性骨髄腫に伴う全身性アミロイドーシスの1例
A case of systemic amyloidosis with multiple myeloma diagnosed from toungue ulcer
影山 葉月
1
,
島田 信一郎
2
,
谷岡 書彦
2
,
古谷 隆一
3
Hazuki KAGEYAMA
1
,
Shinichiro SHIMADA
2
,
Syohiko TANIOKA
2
,
Ryuichi FURUYA
3
1磐田市立総合病院皮膚科
2磐田市立総合病院臨床検査科
3磐田市立総合病院内科
1Department of Dermatology, Iwata City General Hospital, Iwata, Japan
2Department of Pathology, Iwata City General Hospital, Iwata, Japan
3Department of Internal Medicine, Iwata City General Hospital, Iwata, Japan
キーワード:
舌潰瘍
,
全身性アミロイドーシス
,
多発性骨髄腫(κ型)
Keyword:
舌潰瘍
,
全身性アミロイドーシス
,
多発性骨髄腫(κ型)
pp.162-165
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101592
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 76歳,女性.多発性骨髄腫に罹患中,舌潰瘍を生じ,病変部の精査から全身性アミロイドーシスと診断され,診断後約1年6か月で死亡した.舌潰瘍部の病理組織標本において粘膜下層を主体に,また死亡後の剖検でも多数の内臓臓器で顕著なアミロイド沈着が認められた.原発性および多発性骨髄腫に合併するアミロイドーシスでは,平滑筋・横紋筋,血管壁,結合組織をはじめとする間葉系組織が侵されやすいが,自験例の剖検においても同所見であった.また,自験例のように他の皮膚変化に乏しいアミロイドーシスでは,消化管と連続し同様の病態を呈している舌病変を見逃さないことが特に重要と考えられた.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.