Japanese
English
症例報告
重症皮膚石灰沈着症を伴ったoverlap症候群の1例
A case of overlap syndrome with severe dystrophic calcinosis
正木 太朗
1
,
大橋 明子
1
,
山本 麻由
1
,
岩尾 麻依子
1
,
小野 竜輔
1
,
田中 美奈子
1
,
藤原 規広
1
,
市橋 正光
1
,
田村 真吾
2
Taro MASAKI
1
,
Akiko OHASHI
1
,
Mayu YAMAMOTO
1
,
Maiko IWAO
1
,
Ryusuke ONO
1
,
Minako TANAKA
1
,
Norihiro FUJIWARA
1
,
Masamitsu ICHIHASHI
1
,
Shingo TAMURA
2
1神戸大学医学部皮膚科学教室
2神戸海星病院
1Department of Dermatology,University of Kobe,Kobe,Japan
2Hospital of Kobe Kaisei,Kobe,Japan
キーワード:
石灰沈着症
,
overlap症候群
,
ワーファリン
,
ジルチアゼム
Keyword:
石灰沈着症
,
overlap症候群
,
ワーファリン
,
ジルチアゼム
pp.473-475
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101532
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要約
34歳,女性.20年前にSLEと診断され治療を受けていた.10年前より皮下の石灰沈着が出現し,手指,前腕の硬化,開口障害も出現し,SLEと強皮症のoverlap syndromeと診断された.石灰化は頭部も含めほぼ全身の皮下に認め,その治療としては免疫吸着療法や,ステロイド剤,免疫抑制剤,水酸化アルミニウム,ジルチアゼム,エチドロン酸二ナトリウムなどの投与を行うも軽快傾向を認めなかった.病勢に伴いIgGの上昇を認めたため,γグロブリンの大量療法を施行した.また,ワーファリンの少量投与施行後,IgGは低下傾向を示したが,全身の石灰沈着は変わらない.
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