Japanese
English
症例報告
基底細胞癌の残存病変に対する光線力学的療法(PDT)の試み
Efficacy of photodynamic therapy for the relic lesion of basal cell carcinoma
山下 範子
1
,
福井 利光
1
,
渡辺 大輔
1
,
玉田 康彦
1
,
松本 義也
1
,
原 一夫
2
Noriko YAMASHITA
1
,
Toshimitsu FUKUI
1
,
Daisuke WATANABE
1
,
Yasuhiko TAMADA
1
,
Yoshinari MATSUMOTO
1
,
Kazuo HARA
2
1愛知医科大学皮膚科
2愛知医科大学病院病理部
1Department of Dermatology, Aichi Medical University, Aichi, Japan
2Department of Pathology, Aichi Medical University, Aichi, Japan
キーワード:
基底細胞癌(BCC)
,
光線力学的療法(PDT)
Keyword:
基底細胞癌(BCC)
,
光線力学的療法(PDT)
pp.270-272
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101468
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要約 70歳,男性.左鼻翼の基底細胞癌(BCC)を外科的に切除したが,深部断端に腫瘍細胞を認めた.追加切除を施行したが,再び深部断端に腫瘍細胞の残存をみた.病理組織学的にメラニンが少なかったこと,開放創であり光線力学的療法(PDT)が下床まで十分届きうると考え,残存病変に対してPDTを施行し,腫瘍細胞の消失をみた.整容面において,より大きな外科的侵襲を加えることが困難なBCCの症例では,PDTも選択肢になりうると考えた.
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