Japanese
English
症例報告
血液学的クライテリアに基づいて診断したSézary症候群の1例
A case of Sézary syndrome: diagnosis based on the hematologic criteria
田村 正和
1
,
河井 一浩
1
,
和泉 純子
1
,
坂本 ふみ子
1
,
伊藤 雅章
1
Masakazu TAMURA
1
,
Kazuhiro KAWAI
1
,
Junko IZUMI
1
,
Fumiko SAKAMOTO
1
,
Masaaki ITO
1
1新潟大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Niigata University School of Medicine
キーワード:
紅皮症型皮膚T細胞リンパ腫
,
Sézary症候群
,
皮膚T細胞リンパ腫
Keyword:
紅皮症型皮膚T細胞リンパ腫
,
Sézary症候群
,
皮膚T細胞リンパ腫
pp.1008-1010
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101376
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85歳,女性.約10年前に発症し,5年前から,紅皮症になった.組織学的に表皮向性を伴う真皮上層の異型リンパ球浸潤を認めた.全身の表在リンパ節腫脹がみられたが,組織学的には異型リンパ球の増殖は認められなかった.他臓器病変はなく,抗HTLV-Ⅰ抗体は陰性であった.末梢血Sézary細胞の増加は形態学的には明らかではなかったが,フローサイトメトリーで,末梢血リンパ球の90%がCD4陽性(CD4/CD8比45)であったことから,白血化を伴っていると判断し,Sézary症候群(T4N1B2M0 stageⅣA)と診断した.
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