Japanese
English
症例報告
小児の頭頂部に生じた鵞卵大の色素斑―細胞増殖型青色母斑と扁平母斑の合併例
A goose egg sized pigmented fleckle on an infant's parietal skin: a case of cellular blue nevus and nevus spilus
盛山 吉弘
1
,
高橋 貴志
1
,
松永 剛
1
,
飯田 秀夫
1
,
桜井 由美子
2
Yoshihiro MORIYAMA
1
,
Takashi TAKAHASHI
1
,
Tsuyoshi MATSUNAGA
1
,
Hideo IIDA
1
,
Yumiko SAKURAI
2
1土浦協同病院皮膚科
2桜井皮膚科
1Depertment of Dermatology,Tsuchiura Kyodo General Hospital
2Sakurai Hihuka Clinic
キーワード:
青色母斑
,
細胞増殖型青色母斑
,
異型青色母斑
,
合併母斑
,
悪性青色母斑
Keyword:
青色母斑
,
細胞増殖型青色母斑
,
異型青色母斑
,
合併母斑
,
悪性青色母斑
pp.1004-1007
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101375
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3歳,女児.1歳頃に気付かれた頭頂部の腫瘤が増大傾向にあり,当科に紹介され受診した.頭頂部やや後方正中に65×45mm大の境界明瞭,不整形で色調均一な褐色局面があり,一部に点状の黒色から暗青色の斑が混在していた.局面上の発毛は周囲と同様であった.さらに褐色局面の左縁に17×21mm大のドーム状隆起する弾性硬の腫瘤が存在していた.部分生検にて診断後,tissue expanderを用い切除,再建を行った.悪性像はみられず,帽状腱膜,頚部リンパ節への進展もなかった.本症例は,細胞増殖型であること,巨大であること,メラニンの含有が非常に多いこと,扁平母斑を合併していることが特徴的であった.
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