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特集 最近のトピックス2003 Clinical Dermatology 2003
3.新しい検査法と診断法
Sjögren症候群診断基準(1999年版)の意義
Significance of revised Japanese criteria (1999) for Sjögren's syndrome
臼田 俊和
1
Toshikazu USUDA
1
1社会保険中京病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Social Insurance Chukyo Hospital
キーワード:
Sjögren症候群
,
乾燥症状
,
診断基準
Keyword:
Sjögren症候群
,
乾燥症状
,
診断基準
pp.76-80
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101236
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Sjögren症候群(SjS)は,スウェーデンの眼科医H. Sjögrenによって報告されたことに由来している.当初はRAとの関係が重視されていたが,ほかの膠原病・リウマチ性疾患との関係も知られるようになり,SjS単独と考えられる症例も多いことが明らかとなった.現在では,涙腺,唾液腺をはじめとする外分泌腺の慢性炎症性疾患であり,全身の系統的分泌障害を主徴とする臓器特異的自己免疫疾患と考えられている.SjSの診断基準としては,1977年に提示された厚生省基準が長く用いられてきたが,乾燥症状という前提条件があったため,診断に際しての混乱の1つの要因となっていた.1999年に新しく提示された改訂診断基準では,乾燥症状は無視できることになり,他覚的検査所見のみで診断可能となった.1999年改訂基準の特色と意義について述べた.
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