Japanese
English
症例報告
皮膚浸潤で診断された原発性乳癌の1例
A case of breast cancer diagnosed from histopathological findings of cutaneous invasion
鈴木 由貴
1
,
北見 由季
1
,
末木 博彦
1
,
飯島 正文
1
,
澤田 晃暢
2
Yuki SUZUKI
1
,
Yuki KITAMI
1
,
Hirohiko SUEKI
1
,
Masafumi IIJIMA
1
,
Terumasa SAWADA
2
1昭和大学医学部皮膚科学教室
2昭和大学医学部第二外科学教室
1Department of Dermatology,Showa University School of Medicine
2Second Department of Surgery,Showa University School of Medicine
キーワード:
原発性乳癌
,
前胸部
Keyword:
原発性乳癌
,
前胸部
pp.1255-1257
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101111
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
73歳,女性.約1年前より左前胸部に小結節が出現し,徐々に増大した.初診時,左前胸部に42×34mmのドーム状に隆起する弾性硬の皮内から皮下結節がみられ,下床と癒着していた.表面は紅色調で毛細血管拡張を伴い,中央は軽度陥凹し,痂皮を付着していた.転移性皮膚腫瘍を考え,生検した.組織所見では腫瘍細胞が胞巣状・索状に増殖し,一部に管腔構造を伴っていた.発症部位より乳癌との関連を疑った.胸部CT,マンモグラフィ所見より原発性乳癌と診断し,左胸筋温存乳房切除術を施行した.術後は内分泌療法を施行中である.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.