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増刊号特集 最近のトピックス2023 Clinical Dermatology 2023
2.皮膚疾患の病態
乳房外Paget病の発症要因—CDK4/6の役割
CDK4/6 in extramammary Paget disease
柳 輝希
1
Teruki YANAGI
1
1北海道大学大学院医学研究院皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine and Graduate School of Medicine, Hokkaido University, Sapporo, Japan
キーワード:
乳房外Paget病
,
サイクリン依存性キナーゼ
,
CDK4
,
細胞周期
,
前臨床モデル
Keyword:
乳房外Paget病
,
サイクリン依存性キナーゼ
,
CDK4
,
細胞周期
,
前臨床モデル
pp.54-57
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206959
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summary
CDK4/6阻害薬は乳癌に対してすでに使用されている分子標的薬である.CDK4/6阻害薬であるアベマシクリブとパルボシクリブを用いて乳房外Paget病前臨床モデル(患者由来異種移植モデル)を治療したところ,どちらの薬剤も乳房外Paget病腫瘍の増大を抑制した.北海道大学皮膚科における臨床手術検体を用いた検討では,乳房外Paget病腫瘍細胞はCDK4発現が陽性であった.以上の実験結果・臨床検体を用いた解析結果から,CDK4/6阻害薬は乳房外Paget病に対して有効である可能性が示唆された.
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