Japanese
English
症例報告
SLEに発症した抗リン脂質抗体症候群の1例
A case of antiphospholipid syndrome associated with SLE
小坂 祥子
1
,
木村 陽一
1
,
吉野 公二
1
,
青木 見佳子
1
,
川名 誠司
1
Sachiko KOSAKA
1
,
Yoichi KIMURA
1
,
Koji YOSHINO
1
,
Mikako AOKI
1
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学
1Depertment of Dermatology,Nippon Medical School
キーワード:
SLE
,
抗リン脂質抗体症候群(APS)
,
深部静脈血栓症(DVT)
,
妊娠合併症
Keyword:
SLE
,
抗リン脂質抗体症候群(APS)
,
深部静脈血栓症(DVT)
,
妊娠合併症
pp.988-990
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100841
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29歳,女性.発熱と顔面・上腕の紅斑を主訴に来院した.臨床症状,検査所見,病理組織学的所見よりSLEと診断した.また,左下腿の軽度の浮腫と痺れ感を伴い,ループスアンチコアグラント陽性,IgG抗カルジオリピン抗体高値であり,精査にて抗リン脂質抗体症候群(APS)に発症した深部静脈血栓症(DVT)と診断した.PSL30mg/日,アスピリン,ワーファリン内服にて治療開始し,経過は良好である.患者は挙児を希望したが,SLEの発症時であることより妊娠はすすめなかった.治療はアスピリンとINR2を目標としたワーファリン療法を併用した.今後,SLE,APSの病勢を考慮し,妊娠可能となった時点でヘパリン療法への変更を予定している.
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