Japanese
English
症例報告
耳介に生じたangioleiomyomaの1例
A case of angioleiomyoma of the ear
遠渡 舞
1
,
知野 剛直
1
,
米田 和史
1
,
山田 鉄也
2
,
長田 和子
3
Mai ENDO
1
,
Takenao CHINO
1
,
Kazufumi YONEDA
1
,
Tetsuya YAMADA
2
,
Kazuko OSADA
3
1岐阜市民病院皮膚科
2岐阜市民病院中央検査部
3岐阜市
1Division of Dermatology,Gifu City Hospital
2Division of Laboratory Medicine,Gifu City Hospital
3Gifu City
キーワード:
血管平滑筋腫
,
耳介
Keyword:
血管平滑筋腫
,
耳介
pp.423-425
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100114
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要約
22歳,女性.初診2か月前より右耳介に皮下結節が出現した.初診時,右耳介に6×5mm,圧痛を伴う淡紫紅色調で弾性軟の皮下結節あり.組織学的には腫瘍の中央と辺縁では組織型が異なっており,中央ではスリット状の血管腔と束状の腫瘍細胞の増殖,辺縁では多数の円形の血管腔を認めた.Elastica Masson染色で紅染し,α-SMA陽性,第Ⅷ因子関連抗原陽性で,森本らの分類による組織型は毛細血管型と静脈型の混合の血管平滑筋腫と考えられた.本邦において耳介に発生した血管平滑筋腫は自験例を含め36例報告されている.耳介発生例は男性に多く,紫紅色調で弾性軟,疼痛を認めず,血管平滑筋腫全体の統計とは異なった傾向を示した.
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