Japanese
English
症例報告
全身性強皮症に合併した顕微鏡的多発血管炎
Microscopic polyangiitis associated with systemic sclerosis
長谷川 道子
1
,
天野 博雄
1
,
江内田 智子
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
Michiko HASEGAWA
1
,
Hiroo AMANO
1
,
Tomoko EUCHIDA
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Gunma University School of Medicine
キーワード:
顕微鏡的多発血管炎
,
MPO-ANCA
,
全身性強皮症
,
KL-6
Keyword:
顕微鏡的多発血管炎
,
MPO-ANCA
,
全身性強皮症
,
KL-6
pp.438-440
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100699
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
57歳,女性.全身性強皮症に合併した顕微鏡的多発血管炎の1例を報告した.1993年頃よりRaynaud症状が出現.1996年より全身性強皮症として当科で加療を受けていた.2001年12月より,両下肢にしびれと筋力低下および網状の紅色皮疹が出現.腓腹筋生検にて細血管に壊死性血管炎を認めた.腹部血管造影に異常はなかったが,MPO-ANCA陽性であることから,顕微鏡的多発血管炎と診断した.プレドニゾロン30mg/日より治療を開始したところ,速やかに症状は改善したが,プレドニゾロン漸減中にCRP,KL-6の上昇と動脈血酸素分圧の低下が出現した.顕微鏡的多発血管炎の再燃と判断し,ステロイドパルス療法後,シクロホスファミドを追加投与し軽快した.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.