Japanese
English
症例報告
顕微鏡的多発血管炎の2例
Two cases of microscopic polyangiitis
浅野 聖子
1
,
石橋 睦子
1
,
檜垣 祐子
1
,
杉山 裕子
2
,
川島 眞
1
Seiko ASANO
1
,
Mutsumi ISHIBASHI
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Hiroko SUGIYAMA
2
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2東京女子医科大学腎臓内科
1Depertment of Dermatology,Tokyo Women's Medical University
2Depertment of Nephrology,Tokyo Women's Medical University
キーワード:
顕微鏡的多発血管炎
,
MPO-ANCA
,
ミエロペルオキシダーゼ
,
好中球エラスターゼ
Keyword:
顕微鏡的多発血管炎
,
MPO-ANCA
,
ミエロペルオキシダーゼ
,
好中球エラスターゼ
pp.1150-1153
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100883
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症例1,76歳,女性.10か月前より微熱が続き,下腿の浮腫と紫斑が出没するようになった.1か月前より下腿の浮腫が増強し,高度の腎機能障害が判明したため内科に入院し,半月体形成性腎炎と診断された.両下肢には小豆大までの浸潤を触れる紫斑が多発し,皮膚生検にて壊死性血管炎を認めた.症例2,68歳,女性.6年前より間質性肺炎があり,10か月前より下腿に浮腫を生じ紫斑が出没するようになった.精査のため内科入院中,両下腿に大豆大までの紫斑が多発し,皮膚生検にて血管壁の変性と出血を認めた.2例ともMPO-ANCA陽性で顕微鏡的多発血管炎と診断した.皮膚生検組織の蛍光抗体法は陰性,免疫組織化学的には症例1のみ好中球,および血管周囲に好中球エラスターゼの発現を認め,ミエロペルオキシダーゼは症例1,2ともに陽性であった.
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