Japanese
English
治療
OK-432皮下注射によるウイルス性疣贅の治療
Treatment of viral warts with subcutaneous injections of OK-432
太田 智秋
1
Chiaki OHDA
1
1新宮市立医療センター皮膚科
1Department of Dermatology,Shingu Municipal Medical Center
キーワード:
OK-432
,
ピシバニール
,
ウイルス性疣贅
Keyword:
OK-432
,
ピシバニール
,
ウイルス性疣贅
pp.1237-1240
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100344
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要約
ウイルス性疣贅に対する治療法として一般的に広く行われている液体窒素凍結療法は,患者側にかなりの疼痛を伴い,また多発疣贅などでは施術する側にも相当な面倒がある.そこで10名のウイルス性疣贅患者に対し,OK-432の皮下注射を施行し,その結果をまとめた.原則としてOK-432を0.2KE,週1回皮下注射した.場合によっては0.4KEまで増量した.10例中7例が治癒した.副作用は発熱,倦怠感が半数の症例にみられたが,いずれも軽症であった.作用機序として,OK-432によって賦活された自然免疫が疣贅細胞に対して作用し,臨床的に紅斑・痒みが発生したのち,疣贅細胞が破壊されて治癒すると考えられた.難治性疣贅に対する治療法の選択肢の1つとして,OK-432の皮下注射療法は有効かつ安全である.
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