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特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006
3. 新しい検査法と診断法
A群溶血性レンサ球菌抗原迅速検出キット
Rapid Streptococcus pyogenes diagnostic kit
清島 真理子
1
Mariko SEISHIMA
1
1大垣市民病院皮膚科
1Department of Dermatology,Ogaki Municipal Hospital
キーワード:
A群溶血性レンサ球菌
,
抗原迅速検出キット
,
猩紅熱
Keyword:
A群溶血性レンサ球菌
,
抗原迅速検出キット
,
猩紅熱
pp.73-77
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100595
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要約 A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)は皮膚科領域では伝染性膿痂疹,丹毒,蜂窩織炎,壊死性筋膜炎,劇症型A群溶連菌感染症の原因となるとともに,咽喉頭炎,扁桃炎から猩紅熱を引き起こし,リウマチ熱,急性糸球体腎炎を続発する可能性があり,早期診断および治療を必要とする.A群溶連菌感染症の診断には病変部位からの本菌の証明および抗体価上昇の証明が必要であるが,培養,抗体価測定は時間を要するため迅速診断には役立たない.咽頭ぬぐい液を用いたA群溶連菌抗原迅速検出キットによる本菌の検出は細菌培養と比較して感度96%,特異度89%を示し,10分以内に検査の判定が可能である点を考え合わせると有用性が高い.しかし,適切な検体採取,抗菌薬の影響,共通抗原をもつ他菌の存在,キットの感度,保菌者の可能性などの点を十分考慮して正しく評価する必要がある.
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