綜説
A群溶血性レンサ球菌感染症の全体像と疫学情報
渡邊 愛可
1
,
島田 智恵
,
多屋 馨子
1国立感染症研究所感染症疫学センター 実地疫学専門家養成コース(FETP)
キーワード:
Penicillins
,
Streptococcus pyogenes
,
咽頭炎
,
抗細菌剤
,
疾病の発生
,
猩紅熱
,
集団サーベイランス
,
リウマチ熱
,
Streptococcus Infection
,
劇症型溶血性連鎖球菌感染症
,
糸球体腎炎-急性
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Disease Outbreaks
,
Penicillins
,
Scarlet Fever
,
Rheumatic Fever
,
Pharyngitis
,
Population Surveillance
,
Streptococcal Infections
,
Streptococcus pyogenes
pp.1261-1266
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017025630
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A群溶血性連鎖球菌感染症の原因菌はA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)と呼ばれる。溶連菌咽頭炎は小児に見られるポピュラーな疾患であるが、溶連菌感染症はこの他にも、猩喉熱、劇症溶連菌感染症、急性糸球体腎炎、リウマチ熱など、多彩な臨床像をとる。溶連菌咽頭炎の診断、治療、予防、感染症法による取り扱い、学校保健安全法による取り扱い、保育所における取り扱い、世界および国内での発生動向について概説した。また、リウマチ熱、リウマチ性心疾患の、世界および国内における発生状況についても述べた。
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