Japanese
English
症例報告
塩酸プラゾシンとアルファカルシドールの併用療法が奏効した硬化性萎縮性苔癬の1例
A case of lichen sclerosus et atrophicus responded to combination therapy of prazosin hydrochloride and alfacalcidol
木村 容子
1
,
上田 明弘
1
,
安元 慎一郎
1
,
橋本 隆
1
Yoko KIMURA
1
,
Akihiro UEDA
1
,
Shinichiro YASUMOTO
1
,
Takashi HASHIMOTO
1
1久留米大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kurume University School of Medicine
キーワード:
硬化性萎縮性苔癬(LSA)
,
塩酸プラゾシン
,
アルファカルシドール
Keyword:
硬化性萎縮性苔癬(LSA)
,
塩酸プラゾシン
,
アルファカルシドール
pp.360-362
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100567
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 52歳,女性.外陰部に瘙痒を伴い,白色を呈する丘疹ならびにびらん局面が出現し難治のため受診した.同部の白色局面から施行した生検組織では表皮に過角化,液状変性がみられ,真皮上層の血管拡張と浮腫および透明帯の形成,血管周囲性の炎症細胞浸潤を認め,硬化性萎縮性苔癬と診断した.塩酸プラゾシン(0.5mg)1錠とアルファカルシドール(0.5μg)1錠の内服と吉草酸酢酸プレドニゾロン軟膏の外用により治療を開始したところ約1週間で瘙痒感はほぼ消失し,白色局面の範囲も縮小した.本疾患の治療として塩酸プラゾシンとアルファカルシドールの併用療法は有用と考えられた.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.