Japanese
English
症例報告
両側肩甲部に生じた硬化性萎縮性苔癬の1例
A case of lichen sclerosus et atrophicus on the bilateral scapular regions
清水 智子
1
,
種瀬 啓士
1
,
新関 寛徳
1
,
渡辺 知雄
1
,
山崎 雄一郎
1
Tomoko SHIMIZU
1
,
Keiji TANESE
1
,
Hironori NIIZEKI
1
,
Tomoo WATANABE
1
,
Yuuichiro YAMASAKI
1
1国立病院東京医療センター皮膚科
1Depertment of Dermatology,National Tokyo Medical Center
キーワード:
硬化性萎縮性苔癬(LSA)
,
陰部外病変
Keyword:
硬化性萎縮性苔癬(LSA)
,
陰部外病変
pp.798-800
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101322
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71歳,女性.初診の1年前より両側肩甲部に対称性に自覚症状を欠く硬化性局面が多発し,初診時には表面が軽度角化し,黒色面皰様小丘疹を伴い一部地図状に融合していた.外陰部には皮疹を認めなかった.病理組織学的には表皮の萎縮,過角化,真皮上層部に浮腫および膠原線維の膨化・均質化を認め,硬化性萎縮苔癬(LSA)と診断した.本邦報告287例中陰部外病変は147例あり,体幹部に多く,陰部病変に比べて発症年齢がやや若年で,男女差が比較的少なく,発症から初診までの期間はやや短かった.特に露出部のものでその傾向が強かった.自験例ではステロイド剤外用が有効であった.
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