Japanese
English
症例報告
慢性色素性紫斑様の臨床を呈したサルコイドーシスの1例
A case of sarcoidosis mimicking purpura pigmentosa chronica
松永 美帆
1
,
高橋 貴志
1
,
松永 剛
1
Miho MATSUNAGA
1
,
Takashi TAKAHASHI
1
,
Tsuyoshi MATSUNAGA
1
1土浦協同病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tsuchiura Kyodo General Hospital
キーワード:
サルコイドーシス
,
慢性色素性紫斑
Keyword:
サルコイドーシス
,
慢性色素性紫斑
pp.356-359
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100566
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要約 24歳,女性.両下肢の点状紫斑を伴う地図状紅褐色斑で慢性色素性紫斑を疑ったが,病理組織では真皮上層から皮下にかけて血管周囲に類上皮細胞肉芽腫の形成が認められ,肉芽腫性ぶどう膜炎と両肺門縦隔リンパ節腫脹もみられ,サルコイドーシスと診断した.病態としては血管周囲の肉芽腫による血管の障害が考えられた.過去報告例のなかにlivedoを呈したサルコイドーシスが数例あり,血管周囲性の病変という点で自験例に比較的近いと考えられたが,慢性色素性紫斑様の臨床を呈した報告はない.
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