症例
外陰部硬化性萎縮性苔癬の3例
関口 明子
1
,
茂木 精一郎
,
石川 治
1群馬大学 大学院医学系研究科皮膚科学
キーワード:
陰茎疾患
,
外陰疾患
,
扁平上皮癌
,
リンパ節郭清
,
アジュバント放射線療法
,
苔癬-硬化性萎縮性
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lymph Node Excision
,
Penile Diseases
,
Vulvar Diseases
,
Lichen Sclerosus et Atrophicus
,
Radiotherapy, Adjuvant
pp.1861-1864
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017081155
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症例1は28歳男で、陰茎包皮全周性に角化を伴う脱色素斑と硬化がみられたが、排尿障害はなかった。症例2は50歳男で、包皮と亀頭部が一部癒着して亀頭部全体にびらんと白色の角化を伴っていた。症例3は76歳女で、陰部のそう痒感と疼痛があり、陰核から肛門周囲に至る境界明瞭な脱色素斑を認め、小陰唇外側は大陰唇内側と癒着していた。3例は外陰部硬化性萎縮性苔癬(LSA)の疑いで紹介受診し、特徴的な臨床所見と病理所見よりLSAと診断して症例1は病変部の外科的切除を行い、症例3は経過観察とした。また、症例2は有棘細胞癌を併発しており、陰茎部分切除術、左鼠径部リンパ節郭清術と放射線治療を行った。
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