Japanese
English
今月の症例
大型の褐色局面を呈したエクリン汗孔癌の1例
A case of eccrine porocarcinoma seen as a large plaque lesion
塩原 順子
1
,
小川 香里
1
,
井出 葉子
1
,
山浦 麻貴
1
,
宮嵜 敦
1
,
古賀 弘志
1
,
宇原 久
1
,
斎田 俊明
1
Junko SHIOHARA
1
,
Kaori OGAWA
1
,
Yoko IDE
1
,
Maki YAMAURA
1
,
Atsushi MIYAZAKI
1
,
Hiroshi KOGA
1
,
Hisashi UHARA
1
,
Toshiaki SAIDA
1
1信州大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine
キーワード:
エクリン汗孔癌
,
エクリン汗腺癌
,
センチネルリンパ節
,
表皮内上皮腫
Keyword:
エクリン汗孔癌
,
エクリン汗腺癌
,
センチネルリンパ節
,
表皮内上皮腫
pp.327-329
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100558
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要約 75歳,男性.20年以上前から右下腿に皮疹があり,徐々に増大した.初診時,88×54×3mmの不整形,暗紅色から黒褐色の連圏状局面を認めた.表面は不整で乳頭状,あるいは結節状の病変が混在してみられた.また,一部にびらんや角化が存在した.組織学的には表皮内上皮腫の所見を示す部分と多彩な組織像を示す真皮内浸潤部とがみられた.表皮内病変は大小不同の胞巣が主体で,クチクラ構造も認められた.浸潤部には過角化の目立つ部分や大型の管腔形成が目立つ部分など,多彩な所見がみられた.センチネルリンパ節に転移が確認されたため,根治的右鼠径リンパ節郭清術を行った.
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