Japanese
English
症例報告
歯科治療後に著明に改善した汎発性脱毛症の1例
A case of alopecia universalis remarkably improved after dental treatment
大塚 篤司
1
,
江川 形平
1
,
谷崎 英昭
1
,
庄司 聖
2
,
高垣 謙二
1
Atsushi OTSUKA
1
,
Gyohei EGAWA
1
,
Hideaki TANIZAKI
1
,
Satoshi SHOJI
2
,
Kenji TAKAGAKI
1
1島根県立中央病院皮膚科
2塩冶歯科診療所
1Department of Dermatology,Shimane Prefectural Central Hospital
2Enya dental clinic
キーワード:
全頭脱毛
,
病巣感染
,
歯性病巣
Keyword:
全頭脱毛
,
病巣感染
,
歯性病巣
pp.159-161
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100517
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要約 58歳,女性.汎発性脱毛に対し,squaric acid dibutylester (SADBE)療法を含めた複合的な治療を2年間継続し脱毛症の改善はみられなかったが,歯科治療後著明に改善した.脱毛症の発症には精神的ストレスが関与し,各種の自己免疫疾患の合併や,アトピー素因をもつ患者が多いとされている.本疾患の病巣感染,特に齲歯の合併は古くから報告されている.自験例を含め歯科治療後に脱毛症が改善した報告があることを考慮すると,脱毛症の病因として病巣感染,特に歯性病巣の関与は検討すべき項目であると考える.
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