Japanese
English
症例報告
好酸球性海綿状態を伴った表在播種型汗孔角化症
Disseminated superficial porokeratosis with eosinophilic spongiosis
柳生 理映子
1
,
田中 正人
2
,
戸倉 新樹
3
Rieko YAGYU
1
,
Masato TANAKA
2
,
Yoshiki TOKURA
3
1浜松医科大学皮膚科学教室
2島田市民病院
3産業医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Hamamatsu University School of Medicine
2Department of Dermatology,Shimada Municipal Hospital
3Department of Dermatology,University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
表在播種型汗孔角化症
,
好酸球性海綿状態
,
B型慢性肝炎
Keyword:
表在播種型汗孔角化症
,
好酸球性海綿状態
,
B型慢性肝炎
pp.121-123
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100506
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要約 89歳,男性.B型慢性肝炎に罹患している.四肢に瘙痒を伴う角化性隆起性皮疹が多発し,個疹は徐々に遠心性に拡大するとともに,体幹にも出現するようになった.両下肢,両前腕を中心に直径3~15mmの淡紅色から茶褐色の孤立性丘疹ないし円形皮疹が播種状に散在し,一部の皮疹は環状の堤防状隆起を呈した.病理組織学的に皮疹辺縁部表皮に錯角化円柱を認め,直下の真皮上層にリンパ球を中心とする細胞が浸潤し,表在播種型汗孔角化症と診断した.本症例に特徴的なこととして,錯角化円柱に近接して好酸球性海綿状態がみられ,好酸球の集塊する好酸球性微小膿瘍も観察された.
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