Japanese
English
症例報告
好酸球性海綿状態を呈した片側性汗孔角化症
Unilateral porokeratosis with eosinophilic spongiosis
廣川 久忠
1
,
阿部 由利
2
,
阿部 志郎
2
,
戸倉 新樹
1
Hisatada HIROKAWA
1
,
Yuri ABE
2
,
Shiro ABE
2
,
Yoshiki TOKURA
1
1産業医科大学皮膚科学教室
2阿部皮膚科
1Depertment of Dermatology,University of Occupational and Environmental Health
2Abe Skin Clinic
キーワード:
汗孔角化症
,
好酸性海綿状態
,
片側性病変
Keyword:
汗孔角化症
,
好酸性海綿状態
,
片側性病変
pp.960-962
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100832
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
91歳,男性.約10年前より右下肢に小円形の皮疹が多発し始め,2年前からそう痒感を伴うようになった.初診時,直径2~8mmの紅色丘疹ないし環状皮疹が右下肢に約50個散在した.環状を呈した病変より生検を行い,皮疹の辺縁に角層が楔状にはまりこむcornoid lamellaが認められた.播種状表在性汗孔角化症の片側性亜型と診断した.本症例ではcornoid lamella直下の表皮内および真皮上層に好酸球が浸潤し,海綿状態を伴っていることが特徴的であった.好酸球性海綿状態は過去の汗孔角化症の報告例にもみられ,自験例ではそう痒の出現と関連すると考えられた.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.