Japanese
English
症例報告
HIV感染者に生じた悪性梅毒の1例
Malignant syphilis in a patient with human immunodeficiency virus infection
片田 桐子
1
,
嶋田 八恵
1
,
割田 昌司
1
,
石井 朗子
1
,
田中 摂子
2
,
石川 治
2
Kiriko KATADA
1
,
Yae SHIMADA
1
,
Syoji WARITA
1
,
Rouko ISHII
1
,
Setsuko TANAKA
2
,
Osamu ISHIKAWA
2
1石井病院皮膚科
2群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学教室
1Depertment of Dermatology,Ishii Hospital
2Depertment of Dermatology,Gunma University Graduate School of Medicine
キーワード:
悪性梅毒
,
HIV感染症
,
皮膚潰瘍
Keyword:
悪性梅毒
,
HIV感染症
,
皮膚潰瘍
pp.519-521
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100720
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49歳,男性.2002年10月中旬,微熱などの感冒様症状があり,その後の1か月間に体重が約8kg減少した.10月下旬,自覚症状を欠く右肘部の紅色結節に気付いた.その後,クルミ大までの淡紫紅色紅斑が顔面および軀幹などに多発し,一部は潰瘍化した.潰瘍に疼痛を伴うようになったため受診.梅毒血清反応およびHIV抗体陽性であることから,HIV感染に伴った悪性梅毒と診断した.悪性梅毒はHIV感染患者の増加に伴い本邦でも今後増加する可能性があり,梅毒患者を診察する場合にはHIV感染も念頭に置く必要がある.
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