Japanese
English
今月の症例
感染性心内膜炎患者に生じたOsler結節の1例
A case of Osler's node associated with infective endocarditis
乃村 俊史
1
,
澤村 大輔
1
,
芝木 晃彦
1
,
清水 宏
1
Toshifumi NOMURA
1
,
Daisuke SAWAMURA
1
,
Akihiko SHIBAKI
1
,
Hiroshi SHIMIZU
1
1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology,Hokkaido University Graduate School of Medicine
キーワード:
有痛性紅斑結節
,
septic vasculitis
,
細菌感染
,
大動脈弁閉鎖不全症
,
大動脈弁二尖弁
Keyword:
有痛性紅斑結節
,
septic vasculitis
,
細菌感染
,
大動脈弁閉鎖不全症
,
大動脈弁二尖弁
pp.108-110
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100400
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34歳,男性.感染性心内膜炎にて当院循環器内科に入院し,抗生剤により加療されていたが,約1か月後に左手環指の指腹に有痛性の紅斑結節が出現した.病理組織学的には,真皮上層から下層の血管周囲性に好中球,リンパ球,組織球を主体とした細胞浸潤を認め,一部血栓も認めた.臨床経過と病理組織像からOsler結節と診断した.Osler結節の特徴やその診断的価値の高さについて述べるとともに,その発症機序や誘因などについて若干の考察を加えた.
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