Japanese
English
原著
マムシ咬傷自験31例の検討
Clinical study of 31 cases of “MAMUSHI” viper bite
伊藤 史朗
1
,
松田 俊樹
1
,
富田 靖
2
Shiro ITO
1
,
Toshiki MATSUDA
1
,
Yasusi TOMITA
2
1岡山市民病院皮膚科
2名古屋大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology,Okazaki City Hospital
2Department of Dermatology,Nagoya University,School of Medicine
キーワード:
マムシ咬傷抗毒素血清
Keyword:
マムシ咬傷抗毒素血清
pp.104-106
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100399
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岡崎市民病院にて1998年1月~2001年12月までの4年間に経験したマムシ咬傷31例について検討した.男性20例,女性11例と男性に多かった.年齢は6~75歳までで平均が54歳,老人に多かった.入院した症例は21例であった.セファランチンは全例に使用した.来院時に局所症状が強い症例にはマムシ抗毒素血清を使用した.抗毒素血清を使用した症例は,抗毒素血清を使用しなかった症例と比較して最大腫脹時の腫脹範囲が低い傾向を認めた.受傷後数時間で腫脹が崎尾らのGrade分類1)のGradeⅡを超える場合は抗毒素血清を使用すべきであるという堺の指針2)が妥当と考えた.
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