Japanese
English
症例報告
橈骨動脈カテーテル留置後に生じたOsler結節の1例
A case of Osler's node developing after catheterization of the radial artery
芳賀 貴裕
1
,
末武 茂樹
1
Takahiro HAGA
1
,
Takaki SUETAKE
1
1岩手県立胆沢病院皮膚科
1Department of Dermatology, Iwate Prefectural Isawa Hospital
キーワード:
Osler結節
,
橈骨動脈カテーテル
,
好中球浸潤
,
核残渣
Keyword:
Osler結節
,
橈骨動脈カテーテル
,
好中球浸潤
,
核残渣
pp.37-39
発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903816
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68歳,男性.下咽頭癌の手術の際,左橈骨動脈にカテーテルを留置され,その1週間後,左手に疼痛を生じ始めた.カテーテル留置部位より末梢側の前腕,母指球,小指球および指腹に疼痛を伴う直径5mm大程度の紅斑,紫斑,小結節を生じた.病理組織学的には小動脈血管腔の狭小化,血管周囲性に好中球主体の炎症性細胞浸潤,さらに核残渣を認めた.動脈カテーテル留置によって生じたOsler結節の報告は,外国での報告が少数あるだけで,本邦では本症例が初めてである.
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