Japanese
English
今月の症例
エトレチナートが著効を示した道化師様魚鱗癬の1例
Alleviation of hyperkeratosis caused by harlequin ichthyosis with systemic application of etretinate
江川 貞恵
1
,
田畑 伸子
1
,
伊藤 健
2
,
秋山 真志
3
,
奥山 隆平
4
Teie EGAWA
1
,
Nobuko TABATA
1
,
Ken ITOH
2
,
Masashi AKIYAMA
3
,
Ryuhei OKUYAMA
4
1仙台赤十字病院皮膚科
2仙台赤十字病院総合周産期母子医療センター
3北海道大学大学院医学系研究科皮膚科学分野
4東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野
1Division of Dermatology,Sendai Redcross Hospital
2Neonatal Intensive Care Units(NICU),Sendai Redcross Hospital
3Department of Dermatology,Hokkaido University Graduate School of Medicine
4Department of Dermatology,Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
道化師様魚鱗癬
,
エトレチナート
,
角化異常
Keyword:
道化師様魚鱗癬
,
エトレチナート
,
角化異常
pp.1049-1052
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100293
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要約
患児は在胎36週4日,体重3,118gで出生した.両親はいとこ同士である.出生時より全身の皮膚は厚い板状の角質に覆われ,鮮紅色を呈した粗大な亀裂も認められた.さらに眼瞼外反が著明で,口唇の突出開口や耳介の変形を認め,その特徴的な外観から道化師様魚鱗癬と診断された.出生当日より全身管理を行ったうえ,皮膚は白色ワセリンなどを塗布して保湿を図った.さらに日齢8日よりエトレチナート1mg/kg/日を投与したところ,角化異常は順調に軽減した.
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