特集 病態から考える薬物療法
第Ⅴ章 炎症性角化症・角化症
4 魚鱗癬
岩﨑 理子
1
,
乃村 俊史
1
Riko IWASAKI
1
,
Toshifumi NOMURA
1
1筑波大学医学医療系,皮膚科
キーワード:
魚鱗癬
,
皮膚バリア機能異常
,
保湿剤
,
エトレチナート
,
抗IL-17抗体製剤
Keyword:
魚鱗癬
,
皮膚バリア機能異常
,
保湿剤
,
エトレチナート
,
抗IL-17抗体製剤
pp.730-732
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003256
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魚鱗癬には,比較的軽症な尋常性魚鱗癬やX連鎖性魚鱗癬から,重症型の表皮融解性魚鱗癬,ロリクリン角皮症,先天性魚鱗癬様紅皮症,葉状魚鱗癬,道化師様魚鱗癬まで,さまざまな病型が存在する。これらに共通する病態としては,皮膚バリア機能の低下と角層の肥厚があり,重症型ではそれらに加えてIL-17などのサイトカインによる炎症が重要であることが明らかになってきている1)。
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