目でみる耳鼻咽喉科
最近経験したヘルペス咽頭炎症例
望月 高行
1
,
石井 豊太
1
,
鈴木 徹
1
1国立相模原病院耳鼻咽喉科
pp.386-387
発行日 1998年6月20日
Published Date 1998/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902728
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近年,性器ヘルペスの増加とともに口腔・咽頭の性感染症(STD)としてherpes simplex virus(HSV)感染症が報告されてきた。われわれ耳鼻咽喉科医は,常に咽頭を感染源とするSTDを考慮し日常診療にあたる必要がある。確定診断はウイルス分離やペア血清抗体価上昇の確認ではあるが,臨床所見から判断し早期に適切な治療を開始することが重要である。
表1に当科で経験したヘルペス咽喉頭炎7例を呈示した。全例とも高熱,全身倦怠感,経口摂取困難脱水症状で入院加療を要した。また,他院で抗生剤の内服治療を1週間ほど受けたが,改善しないため来院した。
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