トピックス 頭頸部癌—私の治療方針と成績(その1)
2.頸部転移を有する上顎洞癌
②自治医科大学病院の場合
西野 宏
1
,
宮田 守
1
1自治医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.495-498
発行日 1998年7月20日
Published Date 1998/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901828
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
本邦における上顎洞癌に対する治療方法は主に2つに大別される。それは上顎(拡大)全摘術・即時再建術1,2)と三者併用療法3〜5)である。われわれの上顎洞癌に対する治療方針は三者併用療法である6)。当科での三者併用療法における手術,放射線療法,局所化学療法の治療配量は1979年を境に変遷した7)。治療配量を変遷した理由,その治療方法・治療成績は,他の文献8〜10)に詳細を記しているので参照していただきたい。
今回は頸部リンパ節転移を有する上顎洞癌の治療に関し論じる。原発部位に対する治療方法は既報告の通りであるが,当科における三者併用療法の治療体系における頸部リンパ節転移に対する治療とその結果を述べる。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.