特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の画像診断
6.喉頭・頸部
4.頸部の超音波診断
竹生田 勝次
1
,
寺田 寿美子
1
,
神嶋 敏子
2
1埼玉県立がんセンター耳鼻咽喉科
2埼玉県立がんセンター臨床検査部
pp.198-203
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901257
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■はじめに
頸部の超音波断層法(以下US)は頸部腫瘤の診断には不可欠な手段である。頸部腫瘤は頭頸部外科領域の重要な臨床所見であるにもかかわらず,従来は触診によって診断され,手術によって確かめられてきた。画像診断法の進歩によって,頸部腫瘤の部位的診断,質的診断は大きな発展をとげてきた。その結果,手術計画は立てやすくなり,また不要な侵襲を避けることが可能となった。画像診断のうちでも,USは操作が簡単かつ安全のため,外来でも容易に施行でき,触診で得られた診断の精度を向上させるのに役立ってきた。本稿では,頸部USの正常像を示した後に,日常臨床で遭遇する頸部腫瘤のUS像について述べることにする。なお,装置は横河メディカルRT 4600,探触子は電子リニア型7.5MHzを使用した。
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