トピックス 下咽頭・頸部食道癌の治療とその成績
5.下咽頭癌—埼玉県立がんセンターでの治療経験
竹生田 勝次
1
,
西嶌 渡
1
,
寺田 寿美子
1
,
合津 和央
1
1埼玉県立がんセンター耳鼻咽喉科
pp.605-609
発行日 1995年7月20日
Published Date 1995/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901165
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はじめに
5年生存率が30%前後の下咽頭癌は頭頸部癌のうちでも最も予後不良な癌と言える。最大の要因はStage III,IVの進行癌の占める割合が多いことである。また手術,放射線治療(以下放治),化学療法(以下化療)を総動員する集学的療法をもってしても治療成績が伸びないことも予後不良な一因であろう。
われわれは過去10余年間,下咽頭癌の治療方針として,主に手術単独療法を選択してきた。今回は,この方針のもとで治療した下咽頭癌の治療成績とその問題点にっいて検討した。
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