特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の画像診断
6.喉頭・頸部
3.頸部腫瘍性疾患のMRI画像診断
西川 邦男
1
1四国がんセンター耳鼻咽喉科・臨床研究部
pp.187-197
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901256
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■はじめに
MRIは骨破壊の描出においてはCTに劣るが,軟部組織の濃度分解能が良好で病巣の描出に優れているので,病変の性状や進展範囲を明瞭に理解できる。また,水平断のみならず,冠状断,矢状断が容易に撮像できること,歯の充填物からのアーチファクトが少ないこと,放射線被曝がないこと,などから近年では頭頸部腫瘍性疾患における第一選択の画像診断法となりつつあり,なかでも,頭蓋底や顎下部病変,鎖骨上窩や上縦隔に病変が及ぶ場合に特に有用である。
最近の知見とわれわれの経験に基づき,各種頸部疾患におけるMRI像とその役割,適切な診断手順について述べる。
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