グラフ解説
埼玉県立小児医療センターのめざすもの
森 彪
1
1埼玉県立小児医療センター病院
pp.136-137
発行日 1984年2月25日
Published Date 1984/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206399
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■小児の三次医療施設としてオープン
国道16号バイパスを大宮から岩槻へ進むと,国鉄東北木線を越して間もなく,北側に明るいレンガ色の三角屋根が2棟並び,そのうしろにクリーム色で南欧風の4階建本館が積木細工のように,刈り取られた広い田んぼの中に浮かんでくる。これが,昨年(昭和58年4月)オープンし,間もなく1周年を迎える埼玉県立小児医療センターである。
小児医療センターの発足の歴史は10年前にまでさかのぼるが,昭和53年に建設のための準備室ができ,当センターの歩むべきこれからの方向性とその大綱が創られた。すなわち地域医療において,三次的な専門の小児医療の役割を果すことが第一義であると決められた。これによって当センターは,三次小児医療に必要な設備をもち,その機能を十分に発揮して地域の小児医療に還元させ,かつレベルアップさせることが重要な課題であり,責務を負うことになったのである。
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