講座 頭頸部外科に必要な形成外科の基本手技・2
止血・縫合・抜糸
上石 弘
1
1近畿大学形成外科
pp.976-983
発行日 1993年11月20日
Published Date 1993/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900838
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はじめに
止血は術中の経過を順調に導き,予測する手術結果を獲得するうえで最も重要な手術操作である。一般的に止血といった場合には出血部に対して何らかの手技を用いて止血することを指すが,出血が予測される部位に対してこれを未然に防止するために行う操作も含まれてくる。ここでは頭頸部外科領域の主な止血法とそのポイントについて解説した。
縫合は創の一期癒合をはかる手段である。したがって,創傷治癒過程とのかかわりが重要である。佳良な創傷治癒を目指した縫合とはどのようなものか,どのようにして行えばよいかについて述べてみたい。
抜糸については,その基本手技について解説した。
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