特集 耳鼻咽喉科の機能検査マニュアル
2.平衡機能検査
[5]サーチコイルによる眼球運動記録
加藤 功
1
1聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.123-127
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900814
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はじめに
サーチコイルによる眼球運動を記録する原理は,磁界に置かれたコイルに磁界と成す角度に比例した電位が発生することを利用して,眼位,眼球運動を測定する方法である。眼球にコイルが装着され,スリップがなければ,測定域,安全性などに優れ,回旋運動の測定ができるなど眼球運動記録のなかで一番優れた計測法とされている1)。動物実験では手術によって強膜にコイルを埋め込む方法がとられており,人の場合はコンタクトレンズにコイルを組み込み眼球に装着させる方法がとられている2,3)。
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