目でみる耳鼻咽喉科
呼吸困難を呈した頭蓋髄膜瘤の1症例
木場 玲子
1
,
川端 五十鈴
1
1埼玉医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科
pp.804-805
発行日 1993年10月20日
Published Date 1993/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900785
- 有料閲覧
- 文献概要
出生直後より鼻呼吸障害による呼吸困難を呈する疾患としては後鼻孔閉鎖が挙げられる。発生頻度としては稀であるが,髄膜瘤も鑑別疾患として念頭に入れておく必要がある。頭蓋髄膜瘤は後頭部に最も多いが,時に前頭部,眼窩内,鼻,鼻咽頭部(図1)にも見られる。
新生児の呼吸困難の原因が,図1に示すAのルートより鼻咽腔に生じた髄膜瘤であった症例を経験したので供覧する。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.