連載 演習・循環器診療・3
労作時呼吸困難を呈した血友病の症例
今井 靖
1
,
波多野 将
1
,
八尾 厚史
1
1東京大学医学部附属病院循環器内科
pp.1473-1476
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105335
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症例
56歳の男性.
主 訴 呼吸困難.
現病歴 44歳頃より労作時息切れ出現,精査・加療のため当院へ過去10回近く入退院を繰り返している.呼吸機能検査では肺活量,1秒率には異常を認めず,胸部CTなどにおいても明らかな肺病変は指摘されていない.しかしながら低酸素血症を認めるため,51歳時より在宅酸素療法が導入され,1~2l/分での酸素投与が継続されている.今回,労作時呼吸困難が増悪し,安静時にも呼吸困難を自覚するようになり,緊急入院となった.
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