特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
I.症状の診かた・とらえ方—鑑別のポイントと対処法
9.外鼻変形
今野 昭義
1
,
仲野 広一
1
1千葉大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.37-42
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900372
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外鼻変形をおこす基礎疾患は多彩であり,病変が外鼻,鼻腔に限局するものだけでなく,副鼻腔,頭蓋底,歯牙周囲の病変が外鼻,鼻腔に進展し,外鼻変形の原因となることがある.これらの基礎疾患は表1のように分類される.多くは外鼻変形の内容と病変の部位,進展範囲をもとに問診,視診,触診,単純X線検査,断層X線検査によって鑑別できるが,鑑別に難渋する2〜3の疾患がある.必要に応じX線CT,MRI,血清学的検査,生検を組合わせて診断する.
実際には変形の内容に応じて鑑別すべき疾患は限られるために,本稿では変形の内容ごとに基礎疾患を整理し,鑑別と治療について述べる.
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