特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域 腫脹の診断
4.外鼻の腫脹
楠見 彰
1
1琉球大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.21-25
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901012
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はじめに
外鼻は骨および軟骨組織による支持組織に皮膚,皮下組織,筋肉などの軟部組織からなる。これら組織由来の腫瘍や胎生期の発育異常によると考えられる特異な先天性腫瘍が発生する。さらに,突出していることにより外的刺激を受けやすい。しかしながら,外鼻の腫脹は発症年齢,外傷の既往,炎症の有無や鼻腔や鼻骨との関連について問診,視診,触診により,おおよその見当がつけられる。それにより画像診断や生検を中心とした検査を行うことになる。本項では鑑別すべき疾患をあげ,その臨床像を中心に述べる。
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