特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
I.症状の診かた・とらえ方—鑑別のポイントと対処法
7.顔面神経麻痺
池田 稔
1
1日本大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.29-33
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900370
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顔面神経麻痺をきたす疾患
顔面神経麻痺とは,顔面神経の障害による表情筋の運動麻痺のことであり,表1に示すようにその原因は様々である.
顔面神経麻痺はその障害部位により,通常は中枢性麻痺と末梢性麻痺に分けられるが,以下,障害部位をもう少し明確にして,核上性,核性,核下性麻痺に分けて述べる.また周産期麻痺は特殊と思われるので別に記すことにする.
顔面神経麻痺患者が受診した際は,下記の疾患あるいは病態を想起して対応する.
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