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あとがき
小川 郁
pp.958
発行日 2020年10月20日
Published Date 2020/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202535
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令和2年の第121回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会は10月6〜7日に岡山市で,西﨑和則名誉教授(岡山大学)主催のもと開催することになっています。従来,5月13〜16日に開催を予定していましたが,新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大で他の学会や集会が軒並み中止,延期となる状況のため,約半年の延期となり,さらに岡山市での現地開催とWEB開催のハイブリッド形式で実施することになりました。
明治25年にドイツより帰朝した金杉英五郎が「東京耳鼻咽喉科会」を結成し,これが日本耳鼻咽喉科学会の創立とされています。その後は毎年,総会・学術講演会が開催されていました。第二次世界大戦中には,昭和15年第44回宿題報告「支那事変に於ける耳鼻咽喉科領域並に一般顔面戦傷に就て」(陸軍軍医学校 齋藤勤)や,昭和17年第46回宿題報告「航空医学特に航空と耳鼻咽喉」(海軍軍医学校 吉田太助)の講演があったように,学会も当時の世相を反映するものでした。昭和20年,21年は第二次世界大戦末期および終戦直後という状況で初めて総会・学術講演会の開催が中止されました。
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