増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療
3.口腔・咽喉頭編
いびき—閉塞性睡眠時無呼吸,中枢性無呼吸,いびき症
中田 誠一
1
1藤田医科大学ばんたね病院耳鼻咽喉科・睡眠呼吸科
キーワード:
いびき
,
上気道抵抗症候群
,
閉塞性睡眠時無呼吸
,
鼻手術
,
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術
Keyword:
いびき
,
上気道抵抗症候群
,
閉塞性睡眠時無呼吸
,
鼻手術
,
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術
pp.197-203
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202386
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ここを押さえておこう
●いびきとは,いびき→上気道抵抗症候群→閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)という,上気道が閉塞していく過程で起こる睡眠呼吸障害の一番軽いタイプであると考える.
●OSAか,いびき症かの鑑別は,夜間睡眠中の終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査で,無呼吸低呼吸指数(apnea hypopnea index:AHI)が5以上か5未満であるかによる.
●いびきに関しての治療は,原因となる危険因子が肥満であるならば,それを体重減量指導でとりのぞき,ほかには側臥位睡眠,口腔内歯科装具を試す.OSAを合併し,AHIが20以上で,いびきをとりのぞきたいという気持ちが強ければ,持続気道陽圧療法(continuous positive airway pressure:CPAP)を行うという考え方もある.手術治療は閉塞部位に応じて鼻手術,口蓋垂軟口蓋咽頭形成術,高周波治療装置などを考える.
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