特集 子どものコモンな微徴候・微症状
睡眠
49.いびき
加藤 久美
1,2
1特定医療法人愛仁会太田睡眠科学センター
2大阪大学大学院連合小児発達学研究科
キーワード:
いびき
,
閉塞性睡眠時無呼吸
,
口蓋扁桃肥大
,
アデノイド
Keyword:
いびき
,
閉塞性睡眠時無呼吸
,
口蓋扁桃肥大
,
アデノイド
pp.1249-1252
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001911
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いびきとは,睡眠中,吸気時に上気道から音が鳴る現象であり,小児での発生率は10〜12%であると2014年に出版された睡眠障害国際分類第3版(International Classification of Sleep Disorders, 3rd ed.:ICSD-3)1)に記載されている.小児のいびきは決してまれな現象ではない.「いびき」と診断されるのは,いびきをかくだけで,日中の眠気などのいびき以外の症状がない場合である.アデノイド・口蓋扁桃肥大(図1),アレルギー性鼻炎,副鼻腔炎,上気道感染はいびきの原因となり得る.この他に小さな顎,肥満も咽頭部が狭くなるためにいびきをかきやすくなる.
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