連載 24時間戦えません 看護職と睡眠の深い世界・8
いびきと睡眠時無呼吸
岡 靖哲
1
1愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター
pp.812-816
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202760
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いびき(snoring)や睡眠時無呼吸(sleep apnea)は睡眠中に見られる現象であるが,本人の自覚に乏しく,自宅で一緒に寝ている家族から,あるいは旅行などで同室者から指摘されたり,入院中に看護師が気づいて受診の契機となったりすることが多い。いびきは上気道に閉塞があることにより生じるもので,睡眠時無呼吸の重要なサインであり,いびきがある場合の閉塞性睡眠時無呼吸の有病率は3割近いとも言われる。睡眠時無呼吸は多様な疾患を増悪させる要因でもあることから,早期に診断し治療することが望ましいが,まだ見逃されているケースも多いのが実情である。
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