特集 ポストコロナ時代のアレルギー性鼻炎診療
コロナ禍における話題
オンライン診療における課題
高野 賢一
1
,
山本 圭佑
1
Kenichi Takano
1
,
Keisuke Yamamoto
1
1札幌医科大学耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
COVID-19
,
オンライン診療
,
遠隔医療
Keyword:
COVID-19
,
オンライン診療
,
遠隔医療
pp.487-490
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001065
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はじめに
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック下では,移動や受診に伴う感染リスクから,いわゆる受診控えが進み,遠隔医療の一環としてのオンライン診療が俄に脚光を浴び,医療現場にも導入が進んだ1)。海外でもCOVID-19の感染拡大に伴い遠隔医療に関する報告が急増し2),わが国でも「耳鼻咽喉科頭頸部外科におけるオンライン診療の手引」(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)3)において,“適した疾患や症状” として通年性・季節性アレルギー性鼻炎などが挙げられている。オンライン診療により,患者へのアクセシビリティの確保,服薬等のアドヒアランスの向上,地域医療格差の解消などのポジティブな可能性がある一方で,所見をとることが難しい,処置ができない,コストの問題など,複数の課題も挙げられる。
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